2009年 大学のOB OG Guide Bookに掲載されました。以下が内容の抜粋になります。
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人生は一度きり。失敗を恐れず、事業を創造する側にまわろう
●「インターネット×経済」、それぞれの最高峰に学んだSFC時代
理系と文系の融合した環境情報学部では、科学と経営の両方の知識を習得できることに魅力を感じたので、進学先として選びました。私は、幼少期をニューヨークで過ごしたのですが、科学の教育が進んでいる地域性や、優秀な人は科学者を目指すという風潮もあり、自然と科学者になりたいと思うようになっていきました。しかしながら、祖父・父とも経営者である一家に生まれ、父の強い勧めもあり、経営者というキャリアも考えるようになりました。経営について知識を深めるにつれ、経営を究めることでも、科学同様に社会に価値を生み出すものづくりもできるのではと思うようになりました。そのような想いもあり、ゼミは、インターネット黎明期の技術知識を究めようとする徳田・村井研究会と、経済・政策を討論する竹中平蔵ゼミの、両方に所属しました。両ゼミとも講師陣から要求されるレベルと、共に学ぶ学生のレベルがとても高く、自分を鍛えるには良い環境だったと思います。一期生という環境もあってか、自分から周囲を巻き込み行動を起こすタイプの優秀な人が多かったので、とてもよい刺激を受けました。
●自ら価値を創出するために、銀行からインターネットの世界へ
最初の就職先は銀行でした。就職活動という意識はなく、行員の方々から、インターネットについて教えてほしいと言われてはお会いするという事が何度も続き、気がつけば内定をいただいていたという感じです。将来経営者となるための基礎として、金融の知識も必要となることはわかっていたので、銀行に就職することに決めました。行員時代には、昼夜を問わず働きましたし、また海外大学に留学させていただいたので、金融の知識を深めることはもちろん、人脈を広げることにもつながりました。一方で、金融の役割が、国家にとって、人間の体で言えば心臓のような役割をして、右から左へお金を流しているだけで、何か新しい価値のあるものを創造し、世の中を発展させ便利にしていきたいと考えている自分はその居心地の良い環境下でいつまでも甘えていてはいい訳ではなく、日本をよくするために失敗を恐れず立ち上がらないといけないと思うようになりました。
●徹底した理論・歴史研究から生まれた世界初の試みで、国内マーケットを席捲
SNS(ソーシャルネットワークサービス)は、mixiや、GREEといった個人向けサービスのおかげで、一般の方にもなじみのあるインターネットサービスとなりました。SNS登場以前のさまざまなインターネットサービスに比べて、情報はもちろん、情報ソースとなる人を整理・共有し、つなげていく仕組み・仕掛けが、優れている点がSNSの特徴です。そのため、インターネットによって実現できる集合知をより活用することが可能となったのです。当社は、2003年に国内ではじめてSNSを導入し、2004年に世界で初めて企業内SNSを商用化した企業です。サービス開始当初から、SNSの基本理論である「六次の隔たり」の研究を行っており、研究成果を製品化につなげています。結果として、職種・年代・地域の隔たりを越えた社員同士のコミュニケーションの活性化はもちろん、退職者、内定者も巻き込んだ集合知の形成など、お客様の多様なニーズを、当社独自のサービス・機能を盛り込んだ社内SNSで実現できるようになりました。おかげ様で、国内での企業内SNSの分野では、ずっとトップシェアとなっていますし、また、NTT東日本様や、NTTデータ様など日本を代表するITのプロフェッショナル企業様にも当社SNSを導入いただいており、当社の技術力への高い信頼の証かと自負しております。
●環境問題の解決が、企業の経営課題の解決につながる
「ITで世の中の問題を解決する手伝いを」という社是を当社ではかかげており、エコスタイルは、企業が環境問題に取り組むためのSNSとして商品化しました。環境問題は、経営課題に置き換えると、実はコスト削減に直結しています。従業員が一丸となって、環境問題に取り組むことによって、企業は経費削減を行うことができるのです。当社のエコスタイルは、従業員の皆様が楽しく、環境問題に取り組める仕組みを数多く取り入れておりますので、数多くの企業様からご支持いただけるようになりました。また、昨年の金融危機がパラダイムシフトの引き金となったと思うのですが、これからの時代は、これまでの資本主義で尊重されてきた単に利益を生み出す企業ではなく、消費者が共感する理念・ビジョン・価値観を生み出す企業が社会から支持されるのだと思います。特に欧米では既に顕著な傾向が見られますが、企業の環境問題に取り組む姿勢を、消費者が厳しく見抜く時代になってきました。環境問題に取り組んでいない企業の製品を購入することが、環境を悪化させる一因となると考え、消費者がより環境問題に貢献する製品を買う傾向が出始めているのです。この動きが世界中に広がば、エコは、ビジネスにおけるさらなる重要課題になっていくのだと考えています。
●成功者の条件は、自分が熱くなれる使命を見つけ、やり通すこと
好きなものを見つけることが大切です。好きなことであればいくらでも取り組むことができるわけですから、結果として良い仕事ができるはずです。
その延長線上に、夢や目標を置いてほしいですね。そうすれば、やる気も自然と湧いてくるし、組織や他人が与えてくれるインセンティブに頼らなくても自発的にモチベーションが高くなります。最後に成功を収める人は、好きなものを追求していたり、何かしら使命感を持ち続けたりして、あきらめずに忍耐強くやり通す人です。まずは、自分が好きなものは何なのか、自分が熱くなれる使命はなんなのか、学生の間に一生懸命探してみてはいかがでしょうか。
人生のターニングポイント
● 10 歳 アインシュタインの本に出会い、価値創造への意欲が芽生える
● 18 歳 自分の進む道を決め、他の大学の合格通知を破り捨てる
● 28 歳 金融は経済の心臓ではあるが、新しい価値を創造していないことに違和感を感じる
● 29 歳 祖母の他界をきっかけに、人生で何を成すのか真剣に考える
学生へのメッセージ
沢山挑戦し、沢山失敗してください。失敗せずに成功しようと思わないで下さい。そして何度失敗しても諦めずに立ち上がって下さい。失敗は必ずあなたにとって「成功の扉」を開くでしょう。